【屋根付きバイクの完成形】一家に一台どお?
バイク乗りにとって、悪天候はもはや天敵ともいえる事象。
ライディング中に突如、雨に降られるとたまったもんじゃありません。
仕方なくカッパを取り出して着込む羽目になるのですが、それでも雨を防げるかというとそうでもないです。
手足はもちろん濡れてしまいますし、ヘルメットを被っていても首回りがどうしても「しっとり」してきて完全に雨水の侵入を防ぐことは不可能。
特に寒い時期での「冷たい雨」はひときわ身に沁みるもんです。
「こんな時にバイクに屋根があれば」
なんて妄想した人も多いハズ。
でもたとえ屋根があったとしても、正面からの雨はある程度防げるでしょうが、真横からの吹込みはどうしても避けることができません。
そこで
「全天候型のバイクってないのか?」
と思ったので調べてみました。
屋根付きバイクのあれこれ
屋根付きバイクはこんなタイプのものがあります。
画像引用:http://www.frp-zorro.com/
市販車では安全面から販売されていないと思うのですが、FRP工房ゾロというところが全天候型屋根付きルーフカウルを製造販売しています。
屋根付きバイクで唯一、ホンダが ジャイロキャノピーという3輪の50ccスクーターを販売しています。
よくピザ屋がデリバリーするときに見かけるやつ。
こうした屋根付きバイクでも、雨の日にはカッパを着ないとやはり濡れてしまうでしょう。
雨天時に完全に雨に濡れずにライディングできるバイクなんて、所詮夢物語か・・・
と思っていた矢先、こんな素晴らしいものを発見。
バイクの名前は「C-1」
アメリカのLit Motorsが開発した全天候型の屋根付きバイクです。
実はこれ、すでに2011年に登場していて2014年に販売開始しています。
価格は約270万円(2万4000ドル)
ペイパルで支払い可能。
お求めはこちら。
https://litmotors.com/reserve/
動力は電動で出力20kw(27馬力)のモーターを採用し、そのモーターをホイールに内蔵した「インホイール」タイプ。
電動の乗り物にはよくある構造で、エネルギーロスを極力抑えることができています。
それゆえ、1回の充電で走れる航続距離も200マイル(320㎞)、トップスピードは時速100マイル(160㎞)にもなるという。
今のところ販売は海外のみで日本での販売は明らかになっていませんが、購入すれば日本の道路で走行が可能です。(上の画像にあるように)
ただし、日本の道交法では2輪車扱いになりますから、いくら人が車内に収まっているからと言ってもヘルメットの着用は必要です。
タイヤが二つしかないバイクで車のように人が車内に入ってしまったら、いざというときに足をつけないと心配になりますが、この「C-1」はジャイロセンサーのおかげで転倒しないのだそう。
↑バイク内部に組み込まれたジャイロ(センサー)
「これって一体どういう仕組み?」
と疑問に思ったので「ジャイロセンサー」とはどういったものなのかをついでに調べてみました。
ジャイロセンサーとは
ジャイロセンサは、別名角速度センサと呼ばれ、角速度を検出するデバイスです。
EPSONのホームページから引用
http://www5.epsondevice.com/ja/information/technical_info/gyro/
・・・なんのことだかよくわかりません。
いろいろと読んでいくとつまりこういうことです。
今回の「C-1」を例えて言うなら、バイクに外部からの力が加わり垂直の状態から角度が変わるとジャイロセンサー(角速度センサー)が感知し、その角度を補正して元の状態にもどそうとする機能です。
ジャイロセンサーが使われているもので、カメラの手ぶれ補正機能を思い起こすとなんとなく理解できるかもしれません。
つまり、電源が入っている以上、このジャイロセンサーが働いているので転倒しないというわけ。
なんということでしょう!(某番組風)
動画ではそのジャイロ機能のすばらしさも見ることができます。
(でもなんでこれでバイクが倒れないようにできるのかが不思議。よほど重心が低いということか?)
車と同じように車中にいれば雨に濡れることもなく、しかも信号待ちなどですり抜けもできるので、これほど素晴らしいバイクはないと思います。
もう少し価格が安ければ悪天候用バイクとして、ぜひ手元に置いておきたい一品です。
ところでエアコンは付いているのかな?
【C-1】の動画はこららからどぞ。
以下、関連動画
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