【やっぱガセでした】ヤングマシン「ZX10r 2016年モデル」

川崎重工は今月26日、「第44回東京モーターショー2015」で「Ninja ZX-10R ABS」「Ninja ZX-14R ABS」「Z125 PRO」の3機種を含む9機種を出展すると発表しました。

僕が以前に注目した2016年モデル「ZX-10R」について、ヤングマシン10月号のスクープ画像が掲載されて衝撃を受けたのですが、ヤングマシンはガセネタが多いという読者の指摘もあり、本当なのかどうか今回検証してみたいと思います。

まずはKawasakiが出展を行うと発表した2016年モデルZX10Rの画像から↓

そしてヤングマシンのスクープ画像↓

・・・・・全然違うやん！

やっぱりガセでした。

とりわけこのようなスクープ画像というのは毎回話題を呼んでいますが、いままで新型車両がスクープ通りになったことってあるのでしょうか？

単に編集者の願望でしかないのか？

個人の「あったらいいな」レベルなら僕もCG勉強して、スクープ画像つくりますよ。

例えば、、、
「衝撃！Kawasakiが遂に空飛ぶバイクを販売開始！！」
みたいなタイトルにしてCG画像をジャンジャンアップすれば面白いことになるかもね？

まあ冗談はおいといて今回のZX10Rの話に戻りますが、2016年モデルのNinja ZX10Rはパッと見、2015年モデルのZX10Rとそれほど変わっていないように見えます。
モデルチェンジというよりはマイナーチェンジにとどまったように感じます。

Kawasaki　Ninja　ZX10R　2015年モデル↓

Kawasaki　Ninja　ZX10R　2016年モデル↓

じゃあ中身はというと、フレームのステアリング位置の見直しがされ、スイングアームが15.8㎜延長。
エンジンにおいてはクランクシャフトの改良でレスポンスが向上し、電子スロットルの採用、インジェクションの制御機能の向上でMAXパワーは200馬力を超えているらしい。

足回りも大きく変更され、注目はサブタンクのついたショーワ製バランスフリーフロントフォーク。
市販車初採用らしく、このサブタンクがあるおかげでフロントフォーク内のオイル圧力を一定に保ち、優れた制御性を実現しているそうです。

2016年モデル　Ninjya　ZX10R　その他の画像↓

KawasakiNinjaZX-10Rは スーパーバイク世界選手権（WSB）において2012年ランキング2位、2013年チャンピオン、2014年ランキング2位、そして2015年には再びチャンピオンに返り咲き、さらにはマニュファクチャラータイトル獲得という輝かしい結果を残してきた秀逸なバイク。
かたくなに「バイク」にこだわり続けたKawasakiの企業姿勢がこの実績から見て取れます。

「バイク」にこだわり続けるkawasakiの企業理念

kawasakiは国内4メーカーの中で唯一、スクーターがないブランドです。
他社では生活の一部として使ってもらえるよう小排気量二輪の販売にしのぎを削ってきましたが、kawasakiだけは「バイク」に特化してきました。
あのNinjaH2Rやその公道向けモデルであるNinjaH2を見ればわかる通り、スーパーチャージャー付きエンジンを採用したバイクは、レースとは違ったカテゴリーにおいて、Kawasakiが独自の開発路線を切り開らき新たな市場を開拓しようとしているのが垣間見えます。

それに、知ってます？
最近の日本のバイク販売台数が右肩下がりだった市場をV字回復させたのは、実はKawasakiなんです。

そのきっかけを作ったのが、コンパクトな２気筒エンジンを搭載した「Ninja250」の存在です。

ZX10Rを思わせるシャープなフェアリングにスタイリッシュなリヤテール。扱いやすい2気筒エンジンを搭載し軽量スリムなダイヤモンドフレームとの組み合わせは、優れた強度と耐久性、剛性バランスを持ち合わせています。

軽く乗りやすく扱いやすくてパワフル、それでいてカッコいい。
近年の小排気量スポーツのマーケットを牽引するニンジャ250。
まさにそのとおりだと思います。

Ninja250インプレ